ジュール・ヴェルヌの日常
1871年7月にアミアンに着いた私は、1882年10月に、このシャルル=デュボア通り2番地の｢塔の家｣に住むことに決め、1900年までこの家で暮らしました。 「ジュール・ヴェルヌの家」と呼べる場所は、現在ジュール・ヴェルヌ大通り44番地となった建物を始め、他にも存在するかもしれません。
当時私は、小説集『驚異の旅』で世界的に知られ、栄光の頂点にありました。 この家は、私の人気と成功の大きさを表しています。 私は仮装舞踏会を開き、世界中からジャーナリストたちを迎え、家 の中を案内したものでした。訪れた人々は、私の個人図書室の膨大な素晴らしい蔵書に夢中になり、また執筆室が質素であることにも驚いていました。 人々は、私と妻オノリーヌが、冬の庭園の戸口の上り段に立つ姿、あるいは庭の私と犬の姿を大きな居間で写真に収めました。
アミアン市は、1980年にこの家を買い取りました。 今日、アミアン市民と、世界中からアミアンを訪れる観光客は、まるで本に没頭するように、この家の驚異を発見することができます。 一階の部屋では、当時のそのままの床板がきしむ音を聞くことができます。まるで私が、みなさんを迎えるために歩いてくる様が見えるようですね。
さあ、このジュール・ヴェルヌの家へようこそ！
